
看護部長 芹口
看護部長挨拶 準備を怠らず対応力のある看護部へ。
私は熊本県の一般病院で30年ほど働いていました。
2016年には熊本地震が起き、私の家を含め多くの家屋や勤め先病院も被害を受けました。
私は元々災害支援や災害看護に興味があり、阪神・淡路大震災やNGO経由でネパールへ支援に行ったことがありましたが、まさか自分が被災するとは思いもよりませんでした。
当事者となり痛感したのは「日常での準備」の大切さです。
平時に整理整頓しておくことで、異常時に原因を把握し早期回復に繋げることが可能になります。
看護でも同じく、情報を整理することでチームで共有しやすくなり、地域の専門家やご家族とのネットワークを構築しておくことに繋がります。
特に看護で関わる患者さんは精神的に落ち込んでいることが多いため、こちらから自己開示し、患者さんの時間の流れや目的を把握しておき、チーム間で共有しておくと様々な対応がスムーズになります。
私が桃泉園北本病院へ来てすぐコロナが蔓延し、教育などの体制づくりが後回しになっていました。
教育は時間が掛かるテーマですが、これからは看護師にもより対応力が必要となってきます。
少しずつでも日常的に準備を進め、いい病院へと看護部全員で作り上げていければと思います。